あ行
アウトカム
目標・目的・ゴール。
NLPではアウトカムの設定を明確にし、それに対する現状との差を問題と言う。
アンカリング
アンカーとは、船の“いかり”のこと。アンカリングとはいかりを下ろすように、その体験を動かないよう記憶すること。
外部刺激と内部反応をトリガー(引き金)により「ベストパフォーマンスな状態」に素早く結び付けるプロセス。内部反応を迅速に、時には相手に知られずに引き出すことができる。アンカリングには視覚的(特定の手のジェスチャーを用いる)、聴覚的(特定の言葉や声の調子を用いる)、感覚的(腕に触れたり、肩に手を置く)の方法などがある。アンカリングの成立条件は
- 経験の強烈さ
- タイミング:経験のピークの少し前
- 独特ではっきりしたもの
- 正確に繰り返せる
コラプシングアンカー
中和のアンカー。(コラプシング=崩壊、つぶす)
2つの異なるマイナスアンカーとプラスのアンカーを同時に発火し、中和(統合)させること。
コンスタントアンカー
ビジョンタイムラインのワーク内で使うアンカリング。
スタッキング・アンカー
いくつかのリソースに対して、複数のアンカーを積み重ねてゆく。加算的な効果が得られるため、強力な組み合わせアンカーとなる。同じスペース、時間に複数のアンカリングをした反応を瞬時に引き出せる強烈なアンカー。
スライディング・アンカー
いくつかのリソースに対して、複数のアンカーを積み重ねてゆく。加算的な効果が得られるため、強力な組み合わせアンカーとなる。同じスペース、時間に複数のアンカリングをした反応を瞬時に引き出せる強烈なアンカー。
チェイニング・アンカー
それぞれのアンカーが鎖で繋がれているかのように、次のアンカーを発火する引き金になるアンカリング。
一連のアンカーを次々と起動していくことにより、各アンカーの経験が再現され、一連の経験をしてゆくことができる。例えば、行き詰った状態、評価している状態、好奇心を持った状態、信じようとする状態、自信のある状態というように、一連の心理的状態を引き起こすこと。
一致
インストレーション(導入)
新しいストラテジーは、NLP™のスキルやテクニックの組み合わせによって、またそれに関するどんな組み合わせでも、インストール(導入)できるかも知れないと、リチャード・バンドラーは語っている。
英雄の旅(ヒーローズ・ジャーニー)
「英雄の旅」とは天命を聞きそれを受け入れ悪魔と戦い、リソースを見つけ、メンターからメッセージを受け取ったりしながら変容し、目的を果たし故郷に帰ること。
私達が、次のステップに進むには何が必要なのかを知る手がかりになり、得ることで様々な困難、制限、障害を乗り越え、落ち着いた良い状態を保ち対応することが出来る。
「英雄の旅」に自分の人生を照らし合わせ分析することで、気付き、発見につながる。
NLPとは?
神経言語プログラミング(Neuro Linguistic Programming)の略で、ジョン・グリンダー(John Grinder)とリチャード・バンドラー(Richard Bandler)によって、1975 年に体系化された行動モデルと、関連する技術やテクニックのコミュニケーション心理学。
当時の天才セラピスト3人をモデルに「言葉使い」「行動パターン」「無意識の使い方」を観察・研究し、誰もが簡単に実践できるように体系化したもの。現在、セラピスト、医療関係者、コーチ、ビジネスマンなど幅広く活用されている。
か行
カリブレーション(キャリブレーション)
言葉以外の非言語を観察し、相手の心理状態を感じること。
言葉以外の非言語とは、無意識的な外部反応(シグナル)である。
言葉や行動に対し先入観を持たず、姿勢・しぐさ・呼吸・表情・筋肉の使い方・声などをよく観察し、それらを見い出すこと。
ほとんどのNLPプロセスにおいて、重要な第一ステップは、クライアントの問題状況をキャリブレーションすることである。
基準
共感覚
自分が見ることから聞く感覚を得ていて、聞く回路では自分が聞いたことで感覚を得たかのように現象を描写された状態。
クロスオーバー・ミラーリング
(例)相手の話す速さに合わせて、足を鳴らす。手の動きで呼吸にペーシングするなどがある。
肯定的意図
人の行動・感情・考えの裏側には必ず「肯定的な意図」が存在する。
それは、一見ネガティブに思える否定的な行動・感情・考えにもその裏側には必ず「肯定する意図」があるということ。
「肯定的な意図」を知ることにより、どんな行動や感情・考えにも人はそれに向かって行くために、あるいはそれをさけるために、そこから逃れるためにその行動や感情、考えを持ったりしているのだという前提に立って物事を見られるようになる。
日常の生活の中でも「肯定的な意図」を見出せるとずいぶん楽に、そして色々と役立つ場面が増える。
行動の柔軟性
さ行
サブモダリティ
サブモダリティの中にある要素を変化させること(サブモダリティ・チェンジ)によって、われわれの経験自体の受け取り方を大きく変えることができる。
催眠誘導
変性意識(トランス)状態へと導くことを指す。
この状態は、リラックスした潜在意識に働きかけやすく、無意識のリソースや創造性を発揮しやすくなる。
視覚 (Visual)
周囲の情報を絶えず見る傾向がある。早口で映像切り替えが早いので、そのたびに話が飛ぶこともあるなどの特徴がある。
視線解析(アイ・アクセシング・キュー)
相手の目の動きにより、視覚(V)、聴覚(A)、体感覚(K)のどの感覚にアクセスしているか、簡単に見分ける手段。
叙述語
状況
この枠組により、特定の体験や出来事の翻訳のされ方が決まってくることは良くあること。
深層構造
スウィッシュ・パターン
「視覚変換を用いるビジュアル・スウィッシュ」と「聴覚変換を用いるオーディトリー・スウィッシュ」の2つのワークがある。
ステイト
NLPでは、色々な反応に対しすばやくその人が成りたい状態に入れる、なれることを助ける。
成果
その人やその組織が達成することを熱望しているゴールや、望ましい状態=アウトカムと言う。
ストラテジー
例:決定、学習、動機付け、具体的なスキル。目的を達成するための精神的あるいは行動的ステップ。NLPでは、戦略においてもっとも重要な側面は具体的にステップを実行していくときの表象系であると考える。
た行
体感覚 (Kinesthetic)
物事をゆっくり味わいながら認識する傾向を持っている。そのため、テンポは遅く話し方や、行動や反応もゆっくりであるのが特徴。
タイムライン
知覚位置(ポジションチェンジ)
V、A、Kの感覚を通して環境や物事、またそれらの変化を知る3つの知覚のポジションが人間には存在する。第Ⅰ位置は、自分が経験する一人称、第Ⅱ位置は、相手の立場での経験、第Ⅲ位置は、離れた位置から自分と相手との関わり方を分離状態で認知する善意の第三者である。
聴覚 (Auditory)
言葉として聞いたことを何より優先させるので、「情報→認識」パターンを持ち、論理的であるのが特徴。
TDサーチ
TDサーチは、ミルトン・H・エリクソンの言語パターンを説明する際に、ノーム・チョムスキーの言語モデルを基に、ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーが導入した概念である。タイムライン・アンカリング・メタモデルなど様々なNLPのスキルの基礎となっていると言われている。
チャンク・サイズ
チャンクとは、「かたまり」。対象状況・経験など、これらはより抽象的に大きくすること(チャンク・アップ)や、より具体的に小さくすること(チャンク・ダウン)ができる。
また横道にそれたり、脇から同じタイプの別の階層から観察(水平チャンク)することもできる。
こりかたまった状況・意見・経験をチャンクの変化により、(質問することで)相手により効果的な成果をもたらしたり、不透明だったものを鮮明にさせたりする事が出来る。
T.O.T.Eモデル
目標達成のための検証システム。 目標達成に対し、今、どんな状況なのかを知り、足りていないこと は何か?とフィードバックの繰り返し(フィードバックループ=NLP の前提)で目標を達成させる。
な行
二次的利得(セカンダリー・ゲイン)
例えば喫煙。吸いすぎは身体に悪いことはわかっていても、その人がリラックスしたり、特定のセルフイメージに合うという意味では助けになっていることもある。
ニューロ・ロジカルレベルの統一
ロバート・ディルツが開発。
6段階の意識レベルから問題を考察する。
下位レベルから6段階に 環境・ 行動・ 能力・ 信念・価値観・自己認識・ スピリチュアルそれぞれのレベルで、「悩みや問題に対して自分がどんな関係にあるのか」を一つ一つの意識レベルに沿った質問をすることで、内面を探り、多くの要素・現象・リソースが見え、解決策や進む道が思い浮かびやすくなるワーク。
上位レベルにおける意識変化は下位レベルに良い変化影響を与える。特に 自己認識・ スピリチュアルでの意識レベルで物事を捉えることは、より深い気付きと多くの選択肢が生まれる。
ネスト
IT用語としても使われている。構造化プログラミングにおけるプログラムの構築手法。
NLPではプレゼンテーションにおいて何段階にも重ねわざと複雑に構築して行くことを「ネスト」と呼ぶ。そうすることで、相手(聞き手)の興味を無意識の深い所にアクセスすることが出来る。
は行
パート
無意識(深層構造)に存在する、それぞれ意味を持った感情・価値観・信念・トラウマ・習慣などで作られた部分をパートと呼ぶ。
どのパートも自分が作り出したもので、肯定的意図を持って存在している。
NLPでは、このパートを扱うのが特徴である。
バックトラッキング
相手の話を聞いて、内容、感情を簡単に要約して伝えること。
ビジュアル・スカッシュ
ビジョンタイムライン
表象システム
人間はこの五感を通して、外からの情報を処理し、それぞれ異なる地図(MAP)を頭の中に描いている。
表層構造
思い込みの事実が多く実際の事実とは異なる世界。
フォビア
恐怖症の意味。高所、対人、視線、狭所、様々な恐怖症がある。
それは、ある特定の対象や出来事によって個人的にもたらせられる、心理的・生理的な異常反応を指す。
NLPでは、ある1回の体験で刷り込まれたトラウマの体験を治療することが出来る。それはディソシエイト(客観的)を使い、自分のトラウマの体験を更にディソシエイトすることで恐怖の体験と感情の切り離しをすることで解消させるワーク。
※広場恐怖症には不向き。
フューチャーペーシング(未来ペーシング)
ブレイク・ステイト
ペーシング
相手の非言語や言語の行動をマッチングするために、相手とペースを合わせること。
非言語をペーシング。相手の話し方に合わせたり(声の調子・高低・大小・リズム・スピード)、相手の考え方、価値観、感情、呼吸、表情、動きにも合わせる。
そうすることでラポールを築くことが出来る。
また、リーディングや介入の前段階でも有効である。
翻訳
ま行
ミラーリング
しかし、やり過ぎると相手がバカにされたように感じ、ラポールを壊すことになりかねないので注意が必要。相手よりも、やや遅いペースでさりげなく、やりすぎないことが大切。
ミルトン・モデル
相手が快く受け入れ、反応するようにメッセージを伝達するのに有効な言語パターンのセット。メタ・モデルの逆。ミルトン・H・エリクソン(Milton H. Erickson)博士の用いた言語パターンに基づく。
メタファー(隠喩)
比喩やたとえ話を用いることである状況や現象を別のものと考えてみるプロセス。ストーリー、寓話、比喩などを使って話した方が、直接介入するよりも相手が聞きやすく(受け止めやすく)潜在意識を活性化させ、気付かせ、行動力を引き出しやすくする。
メタ・プログラム
メタモデル
人間は、深層部(無意識レベル)の体験を言語化する時、「一般化」「歪曲」「省略」のフィルターを自動的にかけ、表層部で表現をしている。しかし、それは思い込みの世界であり実際の事実とは違い、意味が不明瞭・制限のかかった状態である。
これらを取り除き、「深層部にある体験・事実」に近づけ、自分が自分に気付かせる質問をメタモデルと言う。
直接アドバイスされるより、質問されることの方が受け入れやすいものである。
モデリング
や行
よくまとめられた状態
(1)肯定形で表現されており
(2)その個人によって主導され、継続され
(3)エコロジカル―全てのラポールのシステムの質を保ち続けており
(4)感覚に基づいて、体験においてテストすることが可能。
4つ組(フォー・タップル)
Visual = 視覚
Auditory = 聴覚
Kinesthetic = 身体感覚
(Olfactory / Gustatory) = 嗅覚 / 味覚
どの体験もこの4つの主要表象形で表現される。
ら行
ラポール
心と心がつながり、共鳴しやすい状態が築かれている状態で、安心感を覚え、信頼関係がある状態。人間関係において信頼、和、協力関係を確立すること。
単純に「信頼する」ではなく、場の共有、思考の共有、理解している相互関係であり、五感の全てで感じられる状態。
リードシステム
特定の記憶を呼び起こす時、最初に使われる代表システムで、視覚(V)、聴覚(A)、体感覚(K)がある。
例えば、「温泉」
○○温泉をイメージする人(V)
フツフツと湧き出る音をイメージする人(A)
「あったまるなぁ~」と身体にあるイメージをする人(K)
それぞれ最初に使う代表システムに違いがある。
リフレーミング
言葉や体験を通してできた枠(プログラム)に対して、他にも選択肢が複数あることを知り、別の枠(プログラム)で新たな行動ができるように変えること。
決してポジティブに変えることが目的ではなく、相手に対し客観的な第三者的な立場で、他にも選択肢があることを気付かせることが大切である。
状況のリフレーミング
例:「私は心配しすぎるのです」
→「とても慎重な人なのですね。」
内容のリフレーミング
例:「私は口ベタで人の前で話せないんです」
→「いつもですか?今、私の前でちゃんと話せてますよ。」
6ステップリフレーミング
修正したい行動・感情・症状をパートとして扱い、それぞれの肯定的意図を知り、選択肢が他にもあることに気付き、改善できる新しい行動を手に入れる。
パートを扱うことにより、意図と行動の切り離しをする。