NLPで相手の期待に気づく
親子、夫婦。
友人、恋人。
日常生活では、立場や関係性の違う相手との
たくさんのコミュニケーション(人間関係)が存在しています。
家庭はもちろん、会社も学校も安心して過ごせる場で
あっては欲しいものの、一度、人間関係に頭を悩ませてしまうと
避けては通れないからこそ、とても辛い思いを抱えてしまうことになります。
会社でも上司が部下に、
「あいつの将来を考えて接しているのに分かってもらえない」
夫婦なら
「大変なのは自分だけだと思っている」
このようなすれ違いや問題は、日常茶飯事ではないでしょうか。
家出少年が医大を目指すまでに変化
ここで、ある親子の事例で対人コミュニケーションをご紹介します。
NLPを受講されたお母さんが、お子さんの変化を話してくれました。
「子どもの将来のためにと、勉強や習い事など厳しく接していたら、
小学3年生から家に帰るのを嫌がるようになってしまいました。
5年生になると、塾にも行かず、家出を繰り返し、
私の言うことも一切聞かなくなった。
そんな状態がずっと続きましたが、
今では、医師を目指し、自分で決めた私立受験にチャレンジしようとしています。
子どもが成長していく姿を眺めるのが誇らしい今日この頃。
NLPに出会えて本当に良かったです」
「この子のためなのに、伝わらない。分かってくれない」
親御さんから、よく聞く言葉です。
では、NLPによって、子どもとの良好な関係を取り戻したお母さんは、
どの様な経緯があったのでしょうか。
実は、簡単です。
自分の期待と子どもの期待が違っていることに気づき、そして、改善したのです。
この親子には、帰宅後の時間の使い方で、
大きな隔たりがあったのです。
母の子どもへの期待は「塾に行かせて良い学校に入学させること」です。
しかし、子どもの期待は
「クラスメイトと同じ話題を話せるように時間を使うこと」です。
そのことに気づいたお母さんは、
子どもが自分自身で何をするか決められる時間を設けることにしました。
すると、遊ぶことだけでなく、勉強に関しても自分で目標を立てられるように
変化していったのです。
期待していないことは伝わらない
コミュニケーションが上手くいかない背景には、
双方の「期待」に違いがあることが多くあります。
上司、部下、同僚。
親子、夫婦。
友人、恋人。
どんな関係においても同じです。
人は無意識に期待していることを、相手に言ってほしいと思いながら
コミュニケーションを行っています。
そして残念ながら、期待に大きなズレが生じている時は
どんなに懸命に伝えようとしても、相手に思いが伝わることはありません。
逆に関係の悪化を招くことすらあるのです。
それでは、相手への期待を手放せば
人間関係は上手くいくのでしょうか。
たしかに、期待を手放せば人間関係に
頭を悩ませるようなことはなくなるでしょう。
ところが、簡単に期待を手放すことはできません。
「好きの反対は嫌いではなく無関心」
という言葉がありますが、これはまさに言いえて妙なのかもしれません。
嫌いという感情の裏には、相手に対する期待が存在しています。
人は結局、好意的ではない相手に対しても
「期待」を手放すことはできないのです。
そう考えると、日常生活の上で接点がある相手に対して、
無関心になることは、ほぼ不可能だと思いませんか?
だからこそ、相手が何を期待しているのかを知った上で
コミュニケーションを取る必要があるのです。
NLPで学ぶ相手の期待を知る方法
NLPでは、ラポール(信頼関係を築くスキル)を使って、
相手が本当に望んでいることを話しやすい、伝えやすい環境づくりをし、
メタモデル(質問のスキル)で、相手の期待を知るテクニックを
学ぶことができます。
もちろん、相手の期待を知るには、これらのスキルだけでなく
NLPで学ぶ多くのスキルを状況によって複合的に用いる必要がありますが、
決して難しいことではありません。
学んでみると、誰にでも、シンプルに実践できるということも
NLPの大きな魅力の一つです。
「何度言っても伝わらない」
そんな状況をNLPで変えてみませんか?