医療現場におけるNLPの効果
NLPの資格取得コースには、医師、看護師、福祉職といった
医療従事者や対人援助職に就かれている方にも多くご参加いただいています。
参加される方の目的としては、大きく次の4つがあげられます。
<人間関係の改善>
・スタッフ間のコミュニケーションを円滑にしたい
・患者さんとのコミュニケーションを円滑にしたい
<医療の現場におけるスキル>
・緩和ケアをされている患者さんの心のケアに活かす
・一人ひとりの患者さんに合った言葉がけを身に付ける
<コミュニケーション能力向上による効率化>
・マネジメントに応用したい
・売上を上げたい
<ご自身のケア>
・忙しい労働環境で働く自分を見つめ直したい
・トラウマや恐怖の克服
医療の現場におけるコミュニケーションへの関心が高まり続ける背景には、
ひと昔前の「医師の言葉は絶対」だった時代とは違い、
治療法の選択や決定において、患者自身の意志が、
より尊重されるようになっているからだといえるでしょう。
患者本人ではなく、伝える側に対して「患者の理解」への責任が
より求められるようになっているのです。
どのようにNLPのスキルが役に立つのか
1.コミュニケーション能力を上げる
相手との信頼関係の築き方、観察するスキル、
自分と相手との違いに「気づく」スキルを学ぶことで、相手にとって心地よい、
安心できるようなコミュニケーショ能力が身に付きます。
2.傾聴力を身に付ける
耳で聞くだけでなく、心でも相手の言葉を聴くようにします。
言葉以外の声のトーンやスピード、表情、仕草などの情報(非言語)を
よく観察し、「何を話しているか」だけではなく「何を話したいのか」
に注目しながら、相手の情報を「受け止める」スキルを学びます。
3.意欲を高めるコミュニケーションを学ぶ
声掛けの方法や言葉の選び方についてコツを学び、
治療に対して意欲が低下している患者さんの意欲を高めたり、
目的や目標を自ら持っていただけるようなコミュニケーション法を学びます。
このようなスキルは、患者さんだけでなく、医療従事者の
仕事に対するモチベーションへの効果を期待することもできます。
とりわけ医療の現場では、一人の患者さんに多くのスタッフが
同時に関わることも多くあります。
その際は、スタッフ間での迅速で密な情報交換が必要とされるでしょう。
その中で、一人ひとりがコミュニケーションにおける高いスキルを持ち合わせていれば、
認識の違いによるミスなども起こりにくくなります。
また、スムーズな情報交換は、業務効率や生産性を上げ、
マネジメント面でも効果を得ることができます。
何より、スタッフ全員が安心して働くことにできる職場になることも、
ストレスの多い医療の現場においては、大切な効果の一つです。
その他にも、コミュニケーションの変化が、
患者さん自身の治癒力を引き出すサポートになることもあります。
これらの効果を科学的に証明することはできませんが、
医療従事者、福祉関係者だけでなく、ご家族の介護といった経験のある方であれば、
ある「一言」が、前向きな治療へのきっかけとなることを、
身を以て体験されている方もいらっしゃると思います。
だからこそ、NLPの学びは、医療や福祉の現場において、
多くの効果をもたらすことができるのです。
最後に、当協会の卒業生の方の体験記をご紹介いたします。
摂食障害を持つお子さんが、コミュニケーションの変化により、
自ら変化していった事例です。
※体験記は全て実話ですが、参加者の変化を保証するものではありません。