「ありがとう」の反対は…
雨の日でもプロ野球の試合やコンサートが中止になることはなくなったようです。
そのおかげで、
遠くから楽しみに訪れる人たちは雨天中止の心配をしなくてもよくなったのでしょう。
それでも雨が降れば、
やはりガッカリするのかもしれません。
雨の中を並ぶのは嫌だとか、足元が滑ったら怖いとか。
当たり前になってしまうのでしょうね。
隣の遊園地に目をやれば遊びに来られなかった子供たちがいるかもしれないのに。
雨の日の遊園地では多くの乗り物が遊べなくなってしまいますが、
だからといって屋根付き遊園地にしてしまっては楽しみも減ってしまうはずです。
もちろん、人気のある屋内の遊園地もあるでしょう。
しかし、スリルを楽しむ乗り物の多くにとっては、外の景色の変化も魅力の内だと思われます。
また、雨に濡れないように自動車のような乗り物にしてしまったら、
風を切る感覚が味わえないわけです。
まして、観覧車が室内にあったら、いったい何を観覧するのかという話になってしまいます。
…まぁ、観覧車のゴンドラは雨でも濡れませんから元々関係ないかもしれませんが。
とにかく、遊園地には屋外だからこそ体験できる醍醐味も沢山あるということです。
雨が降ったら遊べなくなってしまう、そういうリスクを踏まえた上でも、
遊園地にはそれを上回る晴れの日の魅力があるわけです。
雨の日があるから、晴れの日の遊園地には一層の喜びがある。
雨天中止の悔しさを経験しているから、
屋根付きの良さが分かる。
梅雨の雨模様さえも、
水不足の夏を知っていれば嬉しく思えるかもしれません。
しかし、誰しもが目先の不快感にとらわれてしまいます。
それは別に悪いことではないと思います。
ただ、少し見方を広げることもできるわけです。
「ありがとう」の反対は「当たり前」だと言います。
多くのことに感謝できるようになったら、
それは素晴らしいことでしょうね。
原田トレーナーのレポートより