本気でNLPを学びたい人のための「NLP講座・スクールの選び方」チェックすべき4つのポイント
はじめに ~どこを選ぶのがいいのか?~
あなたは「NLP」を検索したことはありますか?
ある検索数解析ツールでは、Google検索での「NLP」の検索数は、推定24万/月とされています。
NLPに興味を持ち、NLPを学んでみたいと思っている方は少なくありません。
しかし、いざNLPを学ぼうと行動してみると、何がいいのか分からなくて決められない……と悩んでしまい、
最初の一歩を踏み出せずにいる人も少なくないようです。
日本には、現在、数多くのNLPの講座が存在しています。スクールも数多くあります。
どこを選ぶのがいいのか、悩ましいところではないでしょうか。
NLPの講座は決して安価なものではありません。
本気で学ぶためには時間も掛かります。
あなたの大切なお金と時間を掛けて、この学びに向き合うためにも、「絶対に後悔はしたくない!」と思いませんか?
そこでこの記事では、そんな迷える方のために、NLPの業界事業に詳しいNLPトレーナーが、
学びのプロフェッショナルとしての目線で、NLP講座・スクール選びのポイントについてお伝えします。
【ポイント1】NLPをどのぐらい学びたいのか? 目的に合った手段を選ぶ
NLPを学ぶ方法については、まずポイントとなるのは、
「今、あなたがどのぐらいNLPを知りたいのか、学びたいのか」ということです。
NLPがどんなものなのか知ることができればいいという人と、
NLPを日常生活で活用できるようになりたいという人では、目的が大きく異なるので、当然手段が変わってきます。
まずは、肩の力を抜いて、深呼吸して、リラックスした状態で、改めて考えてみてください。
なぜ、あなたはNLPを学びたいと思ったのでしょうか?
NLPを学ぶことで、あなたはどうなっていたら、嬉しいですか?
NLPを学んだあなたは、どのような感情を手にしているでしょうか?
あなたの学びの目的に合わせて、適した方法を選んでいきましょう。
(1) NLPの学びは体験学習
もし、あなたが、「NLPとはどんなものなのか、知ることができれば十分」だというのでしたら、
書籍での学びが有効です。
多くの日本人著者が書いたNLPの本は、入門書の位置付けとなっています。
資格取得コースで紹介される内容を網羅的に簡略化してまとめてありますので、
全体像や雰囲気を知るのには適しているでしょう。
一方、洋書の翻訳本は、高度な内容であることが多く、
NLPを本格的に学んでいない段階では、理解が難しいかもしれません。
あなた自身で手に取ってみて、読みやすそうなものを選ぶとよいでしょう。
ただし、NLPのスキルは、手順を知っただけで役に立つものではありません。
実際に、スキルを使って、初めて効果が実感できるものです。
もし、あなたがNLPを日常に役に立てたいのでしたら、入門書だけでは不十分かもしれません。
その場合には、ぜひ講座の受講を検討してみてください。
(2) オンラインでNLPを学ぶメリット&デメリット
あなたに解決したい問題があったり、こうなりたいという未来への目標があったりして、
それらを達成するために「NLPを本格的に学びたい」のであれば、NLPの講座を受講しましょう。
それが確実で最短な道のりです。
ですが、NLP講座を選ぶ際に、あなたに絶対に避けてもらいたいことがあります。
それは、オンライン講座を受講することです。
2020年のコロナ禍によって、リアルに集まることが難しくなり、オンライン講座が一気に普及しました。
オンラインのNLP講座のメリットとして、
- 自分の好きな時間に学習でき、時間の制約を受けない
- 自宅で気軽に受講できて、会場に行く手間が省ける
- 何度も繰り返し、視聴することができる
などがあげられます。
長時間拘束されることが減り、仕事や家族の予定などを考慮して受講を躊躇していた人たちにとって、
オンライン化により、講座を受講するハードルがグッと下がりました。
さらに、復習が容易になったことで、知識レベルの習得が効率的になりました。
一方、デメリットは以下の通りです。
- 学びの姿勢が気軽になって、真剣さや集中力が低下しやすい
- 日常的な空間にいることで、気が散りやすく、記憶に残りづらい
- 情報の質が制約されるため、体験的な学びの質が下がる
ここで注意してもらいたいのは、「NLPの学びは知識習得ではない」ということです。
スキルを技術として身につける、実践するためには、体験学習が欠かせません。
その意味で、初めてNLPを学ぶ手段として、オンライン講座はオススメできないのです。
特に重要なのは、五感を通した体験の質です。
NLPでは、ものごとを体験するときに、五感を通して体験するというのが考え方としてあります。
五感とは、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚のことをいいます。
人は外部のものを理解するときや、内的なものを思考するときにも、これら5つの感覚を使っています。
例えば、今から映画の最終オーディションを受ける女性が、あなたの隣に座っていたとしましょう。
- 彼女はどのような表情をしていますか?
- 顔色は?
- どんな体型をしていますか?
- 服装は?どんな柄の靴を履いていますか?
- どんな香りがしていますか?
- 声のトーンや口調は?
- 彼女の息遣いは?
- 雰囲気はどんな感じですか?
隣にいるだけで、彼女の緊張が伝わってくるかもしれません。
頻繁に深呼吸したり、汗ばんでいたりと、何となくソワソワしていたりと、
彼女の無意識的な反応やシグナルから、今、彼女がどんな心境なのか、隣にいるだけで伝わってくると思います。
では、彼女をオンラインのカメラ越しで眺めていた場合でも、それらの情報は変わらずに伝わってくるでしょうか?
オンライン講座では、どうしても五感の一部の情報が欠けてしまいます。
特に、相手の手振りや身振り、細かな全身の動き、雰囲気など、体感覚からの情報は、オンラインでは伝わりません。
声の大きさや正確な色味は、カメラを通すと変わってしまい、正確には伝わりません。
また、カメラで映っている部分しか情報が伝わらないため、相手の身長や体型も正確に把握することは難しくなります。
実際に会ってみたら、思ったよりも身長が高かったとか、小柄な方だったとか、
芸能人をリアルで見たらオーラがすごかったなど、よくある話です。
リアルで会えば一瞬で気がつく情報も、オンラインだと伝わりづらいものとなってしまいます。
他にも、立ち位置や相手との距離感なども、NLPのワークには必要な要素となりますが、
オンラインでは再現できないものとなります。
まとめると、NLPのオンライン講座が役に立つのは、次のような方に限られます。
- すでにNLPを学んだことがあり、復習をしたい方
- 概要や知識があれば十分で、実践や日常への応用を求めていない方
一方、「NLPを使って自分の人生を変えたい」と思う真剣さをお持ちの方は、
オフラインでの体験学習を通して、本格的にNLPを学ぶ方をオススメします。
(3) オフライン(会場でのリアル講座)でNLPを学ぶメリット&デメリット
やはりオススメするのは、オフライン、会場でのリアル講座です。
NLPを学ぶ上での体験学習とは、講座中の実習だけのことをいっているのではありません。
講座中に起こる全ての体験が、あなたの人生をより豊かにする学びの材料となっています。
もちろん、NLPの手法そのものにも大きな効果が期待できます。
- NLPの手法を練習したい、自ら体験してみたい方
- あなたが望ましくないと思うことをNLPのテクニックを使って改善したい方
- NLPを学んで実現したい未来をお持ちの方
このような方にとって、リアル講座での体験ワークのひとつひとつが、あなたにとってすばらしいものとなるでしょう。
NLPの体験ワークを通し、あなた自身の問題に向き合い、解決していくことができます。
それ以上に、リアルな人と人との交流が、あなたにポジティブな影響を及ぼします。
仲間ができたことを喜ぶ人もいますし、「人は変わるのだ」というのを間近で見て、そこに心を打たれる人もいます。
人間関係で辛い目にあった人は、怯えていたり、心を開くのが怖かったりするものです。
「自分の心の内側を扱う」みたいな体験を共有するからこそ、安心できる人間関係が体験できます。
これは長い目で見ると、あなたの財産になります。
確かに、オンラインでも仲間を信頼し、繋がることはできるかもしれません。
でも、リアルに対面し、目と目を合わせて、呼吸を合わせて、相手の体温を感じ、
その場を共有し、お互いの心を解放していく方が、より相手のことを深く信頼することができるでしょう。
オフライン(会場でのリアル講座)のメリット、デメリットは、以下のようになります。
<オフラインでNLPを学ぶメリット>
- 五感を通し、NLPのスキルを体験することができる
- 自分の課題や目標を題材にNLPを体験することで、その解決への一歩を踏み出せる
- 人と接することに対し、ポジティブな体験を通じ、安心できる人間関係、仲間を築ける
<オフラインでNLPを学ぶデメリット>
- 講座の日時と場所が指定されている
- 録画はできない
- 交通費や宿泊費など、追加で費用が掛かる
【ポイント2】誰から学ぶかを考えよう
NLPは、多くの「上手くやっている人」の方法を体系化して作られたものです。
上手くいく人と、上手くいかない人は何が違うのか?
それを「プログラム」という観点で、NLPの説明モデルを使って分析します。
そして上手くいくやり方を手順に落とし込む。いわば、誰でも上手くいく方法がレシピになったようなものです。
その通りにやれば一定の結果が出ます。
しかしながら、同じ材料、レシピで料理をしたとしても、料理人によって味に違いが出るように、
同じNLPのテクニックも然りで、誰がやっても同じ結果になるというわけではありません。
あなただったら、どんな料理人から、どんな方法で、そのレシピを教わりたいでしょうか?
ここでは、NLPをお伝えするトレーナーの実力(技量や理解度など)を見極めるポイントをお伝えします。
(1) 質問の時代から「問いかけ」の時代に対応しているか?
NLPトレーナーの技量として、重要視してもらいたいのが「問いかけ」のスキルです。
「問いかけ」には、大きく2つの効果が期待できます。
- 相手に対し、先入観や固定観念を揺さぶる新しい視点を持ち込む
- 良い人間関係を築くことができる
① 先入観や固定観念を揺さぶる新しい視点を持ち込む
NLPを活用するような事例、個人の内面的な悩みや心理的な不安の相談では、一般的には、
問う側(ガイド)も問われる側(クライアント)も明確な答えを持っていません。
クライアントは「問いかけ」をきっかけに「現前するものごとにどう向き合い、どうか変わるべきか?」に向き合います。
ときには、自身の暗黙の前提や認識が揺さぶられ、自らのあり方を客観的に捉え直します。
結果、クライアント本人自らが気づき、自身の中で折り合いや解決策を導き出すことになります。
そのため、「問いかけ」がとても重要なのです。
ガイドを行うNLPトレーナーは、この「問いかけ」に関してプロフェッショナルでなくてはなりません。
よく相手を観察し、相手の状況に合わせて「問い」を投げて、相手に気づきをもたらすキッカケを作ります。
「問い」にも色々なカタチがあります。
- クライアントの話から、問題の本質を捉え、解くべき課題を確認する
- クライアントに今の状況を客観的に伝える(暗黙の前提をメタ認知させる)
- 視点を促す(五感でどう感じるのか、俯瞰してみるなど)
これらの「問い」がきっかけで、クライアントにさらなる「問い」が生まれるのです。
問い続けることが、向かうべきゴールを探りあてていくことに繋がります。
② 良い人間関係を築くことができる
これまで企業や組織では、意見を主張し、まわりを引っ張って主導権を握れることが有能とされ、
「自分が動き、自分が話す」文化がはびこってきました。
しかし、世界は今、ICT(情報通信技術)などの技術の発展や文化の多様性など、急激に複雑になっています。
この複雑化した世界の中では、「自分が動き、自分が話す」の文化は限界であり、
お互いの知識や意見の違いを理解しながらものごとを進めるためにも、人間関係の構築がより重要視されてきています。
そして、良い人間関係を築くための手法のひとつが、「問いかける」というコミュニケーションです。
コミュニケーションといえば、自分が「話すこと」や「聞くこと」に意識が向いてしまいがちですが、
「問いかける」という行為は、ときとしてたった一言で場の空気を変え、
人の視点や考え方を変え、相手との関係性を変える力を持ちます。
ここでいう「問いかける」とは、ただ闇雲に質問することではありません。
相手の考えを聞き、相手の考えを尊重して、その気持ちを大切にすることです。
その人のことを理解したいという気持ちを持って、関係性を築いていくことです。
主導権は相手にあります。
ただ自分が知りたいことを質問するだけであれば、相手に発言を促すためだけのものであり、
会話の主導権を握るのは相手ではなく、質問する側となっています。
上から目線で、相手を動かそうとする質問では、人間関係は育ちません。
大切なのは、謙虚に「問いかける」ことです。
謙虚に「問いかける」ことで、相手は心を許して話をしてくれるようになり、
あなたが本心を引き出せるようになるのです。
(2) 日本文化で実践できるNLPを伝えているか?
NLPのルーツはアメリカにあります。
そのため、NLPが日本人へと伝わる際に、以下の問題が起こってしまいました。
- NLPを知らない人が翻訳したため、英語の直訳のようになってしまった
- 文化的な背景の影響で、コミュニケーションマナーが異なる
英語の言語構造を元に、そのまま日本語にしてしまうと、
文章が長くなり、説明の順番が日本語と違っていて分かりづらくなります。
比喩やニュアンス、アメリカの文化や独特の言い回しなども影響してくるでしょう。
何より、アメリカと日本とでは、コミュニケーションスタイルが異なるのにもかかわらず、
アメリカの事例のまま日本に導入されました。
そのまま日本人にお伝えするのでは、不自然なコミュニケーションになりかねません。
そのせいで、NLPのスキルの本質がぼやけてしまうこともあります。
コミュニケーションスタイルの違いとして、日本人は自分の気持ちをストレートに言葉にしません。
悲しいことがあった際、こんなことがあったのだという「出来事」を伝えますが、自分が悲しいことはアピールしません。
相手に気持ちをくみ取ってもらい、「それは悲しかったよね」というメッセージを期待しているわけです。
このように日本人は、相手に自分の気持ちを代弁してもらうことで、「分かってもらえた」と感じます。
NLPのテクニックのひとつに、「バックトラッキング(オウム返し)」というものがあります。
相手の発した言葉をそのまま返し、相手に話をきちんと聞いてもらっていると感じたり、
分かってもらえた肯定感を感じたりすることで、信頼関係を築くスキルテクニックです。
バックトラッキング(オウム返し)のポイントは以下の2つです。
- 相手の話した「感情」を返す
- 相手の話した「事実」を返す
例えば、Aさんが、大切なイヤリングを紛失してしまったとしましょう。
A「大切にしていたイヤリングを落としてしまったの」
B「大切なイヤリングを落としたのですね」
A「行った場所を探したけど、見つからなくて」
B「探しても見つからなかったのですね」
このように、相手の行動を返すだけのバックトラッキングだと、とても表面的な返しになってしまいます。
本来は、感情部分もバックトラッキングしてあげると、信頼関係は強くなるのですが、
イヤリングを落としたAさんは、ガッカリしたり、ショックだったり、すごく悲しい気持ちを抱えていても、
感情の部分をストレートに言葉に出しません。
日本人はこのように、なかなか感情を言葉にしないのです。
この場合、アメリカ流で進めるのであれば、「そのとき、どんな気持ちだったの?」と尋ねて、
A「世界の終わりかと思うぐらい、悲しかったわ」
B「そう、世界の終わりかと思うぐらい、悲しかったんだね」
となるのですが、日本人としては、目の前で悲しんでいる相手に対して、
わざわざ「そのとき、どんな気持ちだったの?」なんて、そんな野暮な質問はしないでしょう。
私たちが本当にNLPを使いこなすためには、日本のコミュニケーションでも使えるNLPであることが必要なのです。
卓越したNLPトレーナーは、NLPのテクニックを伝えるだけのかかわり方をしません。
文化の違いを理解し、本来のNLPを理解し、日本人に合わせてアレンジして伝えてくれます。
また、私たち日本NLPアカデミーは、共同創始者リチャード・バンドラーの系列です。
リチャード・バンドラー系列は講座運営の自由度が高いのが特徴ですから、私たちは基本を尊重しながらも、日本のコミュニケーションを意識した事例へと検証し、
日本人が日常で活用できるNLPをお伝えしています。
(3) 実務が最高の学び! 具体的な実績を確認する
あなたはNLPのトレーナーを選ぶ際に、何を基準にしますか?
- 経験年数の長さ
- 資格取得の多さ
- 今までの受講生の人数
色々あると思いますが、NLPトレーナーを選ぶ上であなたに重視して欲しいのは、NLPトレーナー自らの実践実績です。
NLP業界の裏側……というわけではないのですが、
実は、NLPトレーナーの中には、あまりNLPを実践していないという方が大勢います。
「教える」ということは、「実践」とイコールではありません。
そのため、トレーナー歴が長いからといっても、NLPの実践経験が多いとは限らないのです。
私たちのいう「NLPの実践」とは、
NLPの考え方で自分の人生を眺め、NLPのスキルを使って自分の問題と向き合い、
NLPのスキルを使って他人の援助をするということです。
NLPは、実践経験を通じて学びを深めていくことが可能です。
実践を重ねる中で、技術が向上するだけでなく、心そのものへの理解も高まっていきます。
自分の心と向き合ってNLPを実践するからこそ、心の機微が分かってきます。
教え方、話し方、第一印象だけを見て、NLPトレーナーを選ぶことはやめましょう。
「NLPトレーナーの問いかけの実力」「日本文化のNLPを伝えているか」
「NLPの実践者か」、この3つを査定する方法としては、
あなたのテーマでNLPワークの「デモンストレーション」をしてもらうと、すぐに理解することができるでしょう。
他の方のデモンストレーションの様子を、リアルタイムで見るのでもいいと思います。
デモンストレーションの様子は、スクールの体験講座に参加したり、直接問い合わせをしたりすることで確認できます。
【ポイント3】スクールごとの教え方の特色を見極めよう
日本のNLPスクールは、大きく3つの系列に分かれています。
① NLP共同創始者系
リチャード・バンドラー米国NLP協会、ジョン・グリンダーNLP
② NLP共同開発者系
クリスティーナ・ホール米国NLP協会、ロバート・ディルツNLP
③ マスタートレーナー系
タッド・ジェームスNLP全米NLP協会
日本では「リチャード・バンドラー系米国NLP協会」の資格取得者が圧倒的に多く、
年間約3,000名が資格取得コースを卒業します。
どのスクールも、受講生にお伝えするNLPの標準的なスキルの内容に大きな違いはないのですが、
受講生にその学びをお伝えする手段が大きく異なります。
さらにここでは、スクール選びについてご紹介します。
(1) スクールの特色で選ぶ コミュニケーション系か? ビジネス系か?
コミュニケーション系か、ビジネス系かで、デモンストレーションなどで扱う事例が変わります。
そもそもあなたはなぜ、NLPを学びたいと思ったのでしょうか? 解決したい問題は何ですか?
また、コミュニケーション系か、ビジネス系かで、そのスクールに集まる受講生も異なります。
同じような悩みを持った方と学びたいのか、同じ属性の方と一緒に学びたいのか、
今まで全く出会うことがなかった業種の方と学ぶのか、学び始めてからのことをイメージしてみてください。
自分がNLPをどう活用したいのか、どのような人たちと一緒に学びたいのかを、改めて考えてみましょう。
(2) デモンストレーションの方法は?
どのスクールも、NLPの標準的なスキルの内容に大きな違いはありません。
ただ、NLPのテクニックをお伝えする方法として、座学やデモンストレーションがあり、
この部分はスクールによって大きく違います。
- デモンストレーションは見せない(テキストに沿った解説のみ)
- デモンストレーションは見せるけど、その手順を書いたテキストをその場で見るのは禁止(後から見るのはOK)
- デモンストレーションを見ながら、その手順を書いたテキストも見ることができる
また、デモンストレーションを見られる場合でも、以下のように分かれています。
- デモンストレーションをライブで実施する(その場で体験者を決めて、お題を出してもらって進める)
- デモンストレーションのシナリオ、役者が決められていて、そのシナリオ通りのデモを見せてくれる
あなたの学びのスタイルには、どれが合っているでしょうか。
このデモンストレーションの部分は、スクールの方針が如実に現れます。
- 何が出るのか分からない不確定なものではなく、シナリオ通りの再現性の高いデモンストレーションを提供するのがよいのか?
- その場で、NLPのテクニックをリアルに体験してもらい、その人にどのような変化があるのか、その本物の様子をありありと伝えるのがよいのか?
それぞれの考えがあるとは思います。
あなたにとって、興味が持てる学びの方法はどれなのか、学びやすい環境はどれなのかでスクールを選んでみてください。
このデモンストレーションの様子は、体験講座に参加したり、直接問い合わせを行ったりすることで確認できます。
ちなみに、リチャード・バンドラー米国NLP協会である、私たち日本NLPアカデミーは、
- シナリオはなく、ライブでのデモンストレーションを見せる
- デモンストレーションを見ながら、その手順を書いたテキストも見ることができる
としています。
NLPトレーナーが行うデモセッションを体験することで、NLPの効果をさらに実感することができます。
さらに、テキストを見ながら理解してもらうことで、
ご自身が日常で実践する際にも、再現性があり、参考にすることができます。
そして、デモンストレーションの後は「ペアワーク」へと移ります。
ペアワークでは、実践する側(ガイド役)と、される側(クライアント役)の両方を体験してもらいます。
ここでも、テキストを確認しながら進めることができます。
ライブでのデモンストレーションは、体験者に「ご自身が解決したいテーマ」で参加していただきます。
そのため、デモンストレーションの体験者は、自分に起こる変化に驚き、ときには涙することもあります。
それを見ている方は、いきなりのことに何が起こったのか理解ができなかったり、
トレーナーのレベルの高さに萎縮したり、ときには混乱してしまうこともあるかもしれません。
しかしながら、それがNLPの効果であり、その場のリアルな状況が本物であると考えています。
これは、NLPで悩みが解決されていくリアルな体験となります。
きっと、その体験があなたのNLPの学びを深めてくれるでしょう。
(3) リアルな交流で、場を共有できているか?
スクールごとに色々な特色がありますが、やはり大切にしてもらいたいのは、
「会場に集まって、リアルな交流の場を持てるのか」というところです。
先ほどもお伝えしましたが、NLPではものごとを体験するときに「五感を通して体験する」という考え方があります。
しかし、オンライン講座ですと、体感感覚など、五感の一部の情報が欠けてしまいます。
相手の手振り、身振り、細かな全身の動きなど、オンラインでは伝わりません。
立ち位置や、相手との距離感なども必要になりますが、これらはオンラインでは再現できないものとなってしまいます。
また、NLPの実践ワーク自体も、体を動かす、体を使う、相手から情報を受け取る、
場所を移動するといった要素が多いため、オンラインではかなりの制約を受けてしまいます。
リチャード・バンドラー米国NLP協会では、オンライン講座化は推奨していません。
コロナ禍でリアルにNLP講座が開催できない場合においても、オンライン講座は限定的な対応であり、
後日オンラインでは伝えきれなかった部分については、必ずリアル講座で補習を行うことが定められています。
なぜ、ここまで、リアルな交流にこだわるのか?
なぜなら、NLPの学びというのは体験学習だからです。
学校のような「知識インプット型の勉強スタイル」でもなく、
本人の自由な解釈に任せた「気づき重視の体験スタイル」でもなく、
心について、頭でも体でも納得ができる「体験学習スタイル」なのです。
また、リアルな交流のメリットのひとつとして、私たちは、
「受講生同士が場を共有したときに、自動的に起こってくる感覚がある」と考え、
その貴重な体験ができる、生の実践ワークを大切にしています。
【ポイント4】体験してからスクールを決めよう
体験講座があるスクールであれば、必ず体験講座を受講しましょう。
そして、実際に講座を担当するNLPトレーナーを見てきてください。
体験講座を受講できない場合でも、昨今であればSNSなどで、
そのNLPトレーナーの活躍の様子をうかがい知ることができるかもしれませんね。
先ほどスクールや講座の選び方についてお伝えしましたが、
実は、どのようなNLP講座をどのようにお伝えしているかよりも、どんな人がNLP講座を開催しているかの方が、
この先長い時間、あなたがNLPとかかわっていく上で重要となります。
たとえ、NLPのテクニックが優れていて、NLPの実践や実績も申し分ないトレーナーだったとしても、
あなたが直感的に「信用できない」「心を開くことができそうにない」と感じた場合、
我慢しながら講座を受けるのはだいぶストレスが掛かります。
あなたが、時間とお金を掛けてNLPを学ぶにあたり、
「本当に信用に足るトレーナーなのか」「一緒に歩んでいきたいと思う相手であるか」を、
ぜひ、あなたの五感を通して判断してみてください。
私たち日本NLPアカデミーでは、体験講座をご用意しています。
その体験講座でも、NLPトレーナーはライブでデモンストレーションを行います。
シナリオではなく、体験者のテーマに合わせてNLPのテクニックで応えることができる、実力のあるトレーナーです。
NLPのテクニックとは、単なる技術だけではありません。
あなたに寄り添い、あなたに必要な言葉を掛け、あなたの心を開き、あなたを楽にしてくれることでしょう。
このNLPトレーナーとともにNLPの学びを深めていきたいか、判断してみてください。
あなたのNLPの学びを、体験講座からスタートさせましょう。
いかがでしたか?
「NLP講座・スクールの選び方」 チェックすべき4つのポイントを、あなたのNLP選びにぜひ活用してください。
そして、NLPのスクールを選ぶ判断材料として、体験講座を受講してみてくださいね。