NLPのワークで変われない理由!

NLPを学んでいるのに変わらない人が陥るワナ。それは「不安や怒りをなくそう」としてしまうことです。
実はその感情こそが、自分を変えるヒントです。
そのストレスは無駄じゃない

「ストレスは、大切なことに触れられないと起こらない。」
これは、スタンフォード大学の心理学博士ケリー・マクゴニガル氏の言葉です。
考えてみれば、実に当たり前のことですよね。
それなのに、人はつい「ストレスをなくしたい」「不安を消したい」と思ってしまいます。
でも、その考えこそが、自分を苦しめる原因になっています。
不安は「幸せの予感」

たとえば「不安をなくしたい」というテーマでNLPを学ぶ人がいます。
でも、健常者が不安を感じるのはごく自然なこと。日常です。
ケリー・マクゴニガルは、不安を「ワクワク反応」つまり「幸せの予感」とも呼んでいます。
科学的にも、不安は私たちの意識をクリアにし、次の行動を促すサインだとわかっています。
ですから、「不安をなくしたい」と真剣に取り組むのは、的外れなのです。
もし、NLPのワークでそんなテーマを選んだら、トレーナーやアシスタントは止めるべきでしょう!
イライラは「大切なこと」の証拠

同じように「イライラ(怒り)をなくしたい」という人もいます。
でもイライラは、自分にとって大切なことに触れたときに湧き上がる感情です。
だからこそ、イライラしたときは「大切なことに気づかせてくれてありがとう!」と感謝するのが自然なのです。
それなのに、人間の本能であるイライラを「なくそう」と向き合うと、 「NLPを学んでも変われない」→「やり方が悪いのか」と自分を責める→「繰り返し的外れなトレーニング」と悪循環に。
これでは本末転倒です。
一体どうなってしまっているのでしょう。
本当に必要なのは「事実を知ること」

もし本気で、自分と周りの人生を良くしたいと思うなら、まず本当のことを知る必要があります。
- 不安は、意識をクリアにし、モチベーションに変えることができる。
- 怒りは、自分が大切にしていることに気づかせ、本当にやりたいことに戻してくれる。
これらの事実を理解することが、変化の第一歩です。
言葉は「体験」+「意味づけ」

NLPでは、言葉(考え方)は「体験」と「意味づけ」で成り立つと考えます。
言葉(考え方)= 体験(原因)+ 意味づけ(結果)
たとえば、
- Aさん:人間関係は「成長させてくれる」
- Bさん:人間関係は「苦手だ」
Bさんが「人間関係が苦手だから改善したい」と心理学やコミュニケーションを学ぶのは素晴らしいことです。
でも、本質的な気づきは別のところにあります。
「人間関係は思い通りにいかない。だけど一人では生きていけない。」
この事実を受け入れることが、本当に必要な学びなのです。
「How to」ばかり追いかけない

多くの人は「結果(How to)」ばかりを求めがちです。
でも、原因(What)がわからないまま対策しても意味がありません。
言葉(考え方)= 体験(原因・What)+ 意味づけ(結果・How to)
原因が不明確なのに「すぐ役立つHow to」だけを学んでも、問題は解決しないのです。
- 不安
- 怒り
- 人間関係
悩みは尽きませんが、大切なのは「悩みをなくそうとする」ことではありません。
まずは「悩みの本質」をしっかり見つめることです。
悩みを「気づき」に変える

悩みでは問題は解決しません。
なぜなら、多くの人が「問題の本質」を間違えているからです。
悩みやストレス、不安や怒りは、「なくす」ものではなく「気づく」もの。
NLPを通じて、自分の体験を深く理解し、そこから新しい意味づけを選ぶ勇気を持ちましょう。
そこから、本当の変化が始まります。