NLPを実践して活躍する卒業生たち
前田 浩貴
職業 一級建築士
■ビジネスから入ったNLP
◆前田さんが日本コミュニケーショントレーナー協会の講座を受けよう、
と思った直接のきっかけはなんでしたか?
実は、3年以上前から椎名トレーナーのビジネス関係の
セミナーに参加していました。大変わかりやすく、
納得のいくセミナーの数々に参加する中で、
私のビジネスのコンサルタントもしていただきました。
そのうち、名古屋でもコミュニケーションに関する講座を開かれる、
ということをお聞きして、早速申し込みました。
◆それまで、心理学などを勉強されてきたわけではないのですね?
ええ。「本を読んでもわからないことはわからない」というのが本音です。
しかし、コミュニケーションの大切さは身をもって実感しており、
いつか、きちんと勉強したい、と思っておりました。
そんな中での講座開講でしたので、すぐに申し込んだのです。
◆講座の中で、「あ、なるほど!」と思ったことはありますか?
正直、よく覚えてないんです。これだ!と言えればいいんですけどね(笑)
1つ1つのスキルより、
自分にとってはその場にいて感じる・・・なんというか・・・
全体から影響を受けている、といいますか、
細かい記憶よりも全てのセミナーを通しての体験を学んだ、
そんな気持ちでいます。
自分自身の今後の生き方などに深く関わってくる講座内容ですね。
◆ビジネスに使える技法、とかそういうものではないのですね?
ええ。私にとっては、そういう小手先の知識を得たわけではありません。
ただ、「相手のことを聴く」という態度や方法はビジネス、
とくに私のように「お客様の気持ちを伺う」という仕事では即、使える知識でした。
◆前田さんは「こだわりの家つくり」をされておられるのですが、
その中でNLPの講座が役にたったのですか?
はい。
「お客様がどんなことを言いたいのか」ということを、
お客様が言葉にできないでいることまでも思いを馳せるようになりました。
これは一番の変化です。講座を受ける前は、
やはり、言葉にされたら、それを文字通り受け取っていくことが良い、
正しいと思い込んでいました。講座を受けた後は、
「どうやら、このお客様はもっと深い想いがあるぞ」と、
よしもっと聴いていこう、という姿勢になりました。
◆お客様の注文を聞く、ということですか?
うちの会社では、お客様が勝手に設計図といいますか、
「思い」を書いてきてくれるんです。
それで、私たちはそれをプロの立場から話をしながら、
全面的に形にしていく。普通にいう「注文」とは、
少し方向が違うんですよね。
多くのお客様が、家づくりのプロに話をすると、
すぐに夢のようなプランが出てくると思っています。
プロに家づくりを教えてもらう姿勢になっているのでしょうね。
私の姿勢は、「分からないので教えて下さい。」です。
どう言う事かと言うと、お客様の思い・考え・優しさ・・・って、
理解するのは難しいと思います。
一緒に生活をしている家族でさえ、分からない場面があるくらいですから。
そんな姿勢でお話を聴いていると、
お客様はご自身の事を話しながら、
今まで気が付いていない何かに気づいて頂けます。
その要望を取り入れた家づくりが、あるべき姿の家のような気がします。
◆かなりコミュニケーションのスキルが必要ですね。
はい。
通常の注文建築ですと、パターンがあって、
◯をつけるようなシートがあって、サクサクと話が進むところを、
私たちはその少なくとも5倍の時間はかけていきます。
お客様の表情や話すトーンなどをきちんと受け止めていると、
どんどんプランが変わっていくからです。
同じ「いいですね」とお客様がおっしゃるときも、
「それ、いいですね」と身を乗り出していうのか、
「ああ、いいですね」と深々と腰を沈めたまま、上の空でいうのか、
ご家族の表情は…、そしてその後のノリは…と丁寧に伺っていくと、
通常の5倍の時間をかけても足りないくらいなんです。
しかし、最初にきちんと話を伺っておくと、
あとは実にスムーズにコミュニケーションがとれて、
満足のいく仕上がりにもっていくことがとても容易になるのです。
これはとても重要ですしシンプルな事実です。
■「聞く」姿勢を学ぶことによって「信頼関係」を結ぶことにきづく
◆前田さんが、日本コミュケーショントレーナー協会の講座で一番学んだこと、
とはなんでしょうか?
なるほど…良い質問ですね。
いろいろあるのですが…(笑)
「話す」ということに重きを置くより「聴く」ということによって、
より良く「こちらのことも伝えることができる」ということでしょうか。
通常の傾聴スキルではありませんでした。
例えば、こちらが、相手のことを「聴いています」という
姿勢をとれることによって、そして「本当に聴く」ことによって、
信頼関係ができ、そこからはじめて相手の方も「話す」ということが
できてくるということです。
「いくら話しても通じない」ということって、
よくあることだと思うんですが、
それは「聴く」ということがちゃんとできてない場合が多いんじゃないか、
って気づいたことが大きいと思います。
◆まず信頼関係を結ぶ、ということですね
そうです。信頼ができ、安心して相手が話すことができる、
という関係ができて、
はじめてコミュニケーションができるということに気づいたのです。
そして、その「話す」ということのなかには、「非言語」も含まれます。
つまり、言葉にならない、「想い」までも受け止めることができて、
はじめてコミュニケーションなんだ、ということです。
■続けることによってさらに広がるNLPの世界
◆前田さんは激務の中、マスタープラクティショナーコースを終えた後、
アシスタントとして参加されておられるようですが、
そのモチベーションはなんでしょうか?
とにかく、「面白い」(笑)これにつきます。
講座のプログラムは一定のもので、毎回同じものであるにもかかわらず、
毎回「違う」のです。それは、トレーナーが違うことであったり、
参加する方が違うことであったり、
また、自分が受け入れられるレベルが違うことであったり
ということが理由だと思います。
とにかく、「面白い」(笑)
◆卒業されると余裕ができる、ということでもあるでしょうか
それもあると思います。自分が受けている最中は、
無我夢中になってしまう場面もあったりして、
とてもすばらしい体験をしたんだけど、
反芻しようとしても言葉にならない。
しかし、たしかに胸の中に感動はある。
そんなことが、アシスタントとして参加させていただくと、
すこし客観的にみることができて、
また再び感動しながらも前よりもよく理解できる、そういうことはあります。
◆今後はどのように続けていかれる予定ですか?
周りの人に「こんな体験をしたよ」と話しをしています。
一緒に働く仲間にも話しますが、本人が講座を受けてみたい、
と思う時がその人にとってのチャンスである、
と思っていますので、けして無理強いはしません。
自分自身は、もう少しアシスタントとして
参加させていただきたいと思っております。
とにかく「面白い」から(笑)
前田 浩貴
有限会社 IN THE HOME 代表。
子供が泣いていれば、「どうしたの?」と声を掛ける近所のおばさん。イタズラが過ぎれば「コラッ」と怒ってくれる近所のおじさん。このような優しい町になれば、子供に関係する事件は起きるでしょうか?安心して子育てが出来る町、家族が幸せに暮らせる町を創りたい。
「住まいづくりを通して出来るはずだ」と決心しました。
子育てがしやすい家づくり。家族の思い出を残すリフォーム。親のためを思う二世帯住宅。…家族思いで心優しい方のご要望です。心優しい方の幸せに暮らせる家がたくさん集まれば優しい町になります。これが私の住まいづくりをする使命です。